阿波和紙:アワガミファクトリー ~インクと一緒に何か手の痕跡をどう残していくか~

インクと一緒に何か手の痕跡をどう残していくか (2/3)

国内外のアーティストを受け入れてのコラボレーションや、写真の印刷に使えるインクジェット対応和紙など様々な和紙を製造・企画・販売をされています。その柔軟な姿勢も長年続けてきている研修などの背景があるのかもしれません。  (取材日:平成22年12月24日)

和紙がここまで残ってきたものにプラス、新しい用途を

話は変わりますけど、インクジェット対応の和紙以外に中心的な形でやっているのはどういったものなんですか?OEM的な形なんですか?

OEMっていったら2割ぐらいか。襖やの壁紙。それが大体中心。あとは一部印刷関係の……。あれはOEMとちゃうよな、昔からの伝統的な紙を加工、印刷に適性するような加工をしたり。柱といったらそんなようなもん。OEMはね。

そうすると中心的なのは壁紙系統のものっということですか?

よそがしていないから。そんだけの開発力を持って継続ができるかできないかって。一発勝負やったら多分どこでも出来るんやけど、何年か掛かって、お付き合いして。ずーっと継続して開発が出来て、新しい商品を提案できる、提供できる能力があればね。無かったらもう一発で終わりになると。あんなものブームでしょ。今年売れても来年売れるかどうかわからへん。売れへんかったらカタログから外されるから。シビアですよね。売れないものはカタログに載せないから。

ちょっと目先の変わったものを直ぐに提案できるかどうかってことですよね。

そうそう。ああいうのはやっぱり厳しいわね。向こうから、あれ作れ、これ作れって言われれば楽なんですけど、全部こっちからプレゼンせないかんところもあるから。

その中で選んでもらえるかということなんですね。

OEMというてもほとんどそうやな。こっちからの提案。

そうすると一番、実際に売り上げの部分で主要なものはどういったものになるんですか?

うち、外見は派手なように見えて。インクジェット対応のものを作ったとか、版画用の紙どうのこうのって言いよるけど、基本は何かていうたら伝統から派生した、いまだに残っている和紙の用途あるでしょ。そっちの方。多分、半分ぐらいはそう。

手芸的なものから始まって、お菓子の包装紙であったり、何かゴチャゴチャしたものがいっぱいあるわ。

細かいものが積もり積もって全体の主要なものになっている。

なんか傘に貼ったりな。凧に貼ったり。京都のお菓子とかなんかあるわね。結局、日本で和紙がここまで残ってきたていうのは、やっぱり日本の伝統に支えられた部分があると思うん。それにプラス、新しい用途を見つけられるか見つけられないかね。

その伝統という部分だけでなくて、新しい見方の部分を提示することで新規顧客を少しでも引っ張ってこうということでインクジェット対応和紙が機能している形になるんですかね。

そあ、どうだろうか。貢献は今年はトントンぐらいか。来年会社の収益に貢献、本格的に貢献するのはこれからや。結構掛かったよな。3年?4年掛かりましたよね。

やはり、地道に仕込が必要ですよものね。