阿波和紙:アワガミファクトリー ~インクと一緒に何か手の痕跡をどう残していくか~

インクと一緒に何か手の痕跡をどう残していくか (3/3)

国内外のアーティストを受け入れてのコラボレーションや、写真の印刷に使えるインクジェット対応和紙など様々な和紙を製造・企画・販売をされています。その柔軟な姿勢も長年続けてきている研修などの背景があるのかもしれません。  (取材日:平成22年12月24日)

インクと一緒に何か手の痕跡をどう残していくか

阿波和紙さんのひとつの特徴として、かなり前からお盆の時期などに研修とかやっていらっしゃるじゃないですか。全国的に見ても早い段階でやっていた方なんじゃないかと思うんですけど。どうなんですか?

今年27~28回目ですよね。

約30年前からということですよね。それがいまの阿波和紙さんの認知の背景になっているのかなと思っているのですけれど。

そうやろな。ここ5~6年かな。みんなやり始めたのは。

以前はそんなことしなくて良かったんでしょうね。

するかせんかじゃなくて、好きか嫌いで。戦略的なもんも何もないんよ。ただそういうみんな集めてワーワー言うのが好きか嫌いかていう。そうせんと続かんわ。

そうですね。やはりイベントとかをどうやって繋げていくのか。結局、スタッフ自体が楽しんでいないと出来ないですものね。だけどそのおかげで認知されることにもなる。そして継続するということは、お客さん対して同じ商品を出し続けることが出来るか。新しい商品を提案し続けることができるか。その部分も同じですものね。

確かに時間かかるわね。継続してもね、大きい刺激を与えるっちゅうのは中々、インパクト与えるっちゅうのは中々難しいんで、ちょっとだけ刺激を小出しにして(笑)ちょっと振り向いてくれたら良いんで。振り向いて話しかけられたら面倒くさい。「えっ、何やっとん?」って毎年毎年、関心持ってくれるのをやっとれば、ほんでええんかなって。

実際その人がプランが纏まって、さあ何かしようとなったときに、こっちを思い出してくれるっていうか。最初から一発花火では、、、うん。

そうするとやはり、いま阿波和紙さんとしてどうやって、その印刷とかのチョイスの中に。インクジェットなどではなくて紙全体の中でチョイスとして「和紙」が頭の中に、どこかに入るようにというのが一番考えているところってことなんですね?

そうそう。ほいで一番良いのは、最先端の機械でプリンターに使ってくれるのが一番良いのかもしれんけど、やっぱりそれはそれでひとつの使われ方ってあるのかもしれんけど、それまでいままでのメディアの中での機器があるわね。活版印刷であうったり、石版があったり、オフセットの前やね。そういう風なものにきちっと使ってもらえる。

印刷屋さんがチョイス、選択肢のひとつとして入れるということですね。

その印刷物に手のぬくもりが残るような印刷方法。例えば、オフセット印刷が50~100年経ったら100年後の人が手のぬくもりを感じるようなものなのかもわからん。けど、いまはそれを感じんからもう少し前のそういう風なもの。活版であったり、石版画であったり、エッチングとかそういう、、、あるわね。木版画まで。一番もっと帰っていったら筆で書くことまでなっていくんやけど、そういう風なことに使われる紙というのを。

それが和紙の用途として一番生きる方法なのかなと。

インクと一緒に何か手の痕跡をどう残していくかっていう。だから結局、紙だけ作っとった良い時代ではのうなってたきたね。

それをどういう風に使うのかというのも、ある程度プロデュースというか誘導というのが重要になってきているということですね。

われわれ紙の知識は沢山あるんやけど、印刷の知識がないね。それがちょっと問題なんかな。


阿波和紙 : アワガミファクトリー
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