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2011年9月16日

伝統から断絶した「国内」もまた海外

カテゴリー: 和紙ニュース — タグ: , , , — wanoshokunin @ 11:09 am
  1. 和歌山:創作刺しゅう「和紙『いなずま』」、スペイン大使館賞に
  2. 東京:恵比寿「Japanesque Bistro WANOBA」
  3. 愛媛:雑誌「25ans10月号」に紹介されています
  4. 東京:宍倉佐敏氏講演会「文字を記し、古くから伝わる和紙」
  5. 東京:「紙わざ大賞入賞作品展」開催。銀座十字屋ホールにて開催

海外に対しての和紙の市場をどこに求めるのか。様々な視点があれますが、欧米への展開、または中華圏に求める。大きく分けてその二つがあるのかと思います。その海外に対して「和」を売り出そうとしている人たちに感じるのが、変に硬くなっているのかなということ。それというのも、「和」、日本の伝統と断絶しているため、つい声高に声を出してしまっているのだろうと感じられて仕方がない気がします。もっと肩の力を抜いてやって、黒船に期待するのではなく、もっと足元を掘り起こすことが大事なのではないのかと。その意味で、海外展開。伝統から断絶した「国内」もまた海外。海外展開として最初に耕すべきなのは国内であるような気も。


和歌山:創作刺しゅう「和紙『いなずま』」、スペイン大使館賞に

http://mainichi.jp/area/wakayama/news/20110915ddlk30040408000c.html

◇県美術家協会理事・高野さん受賞
 刺しゅう工芸の第一人者である県美術家協会理事、高野澄子さん(82)=和歌山市中之島=が、神戸の兵庫県立美術館原田の森で開かれた「国際芸術交流展2011」に出品した「和紙『いなずま』」(縦61センチ、横76センチ)が、スペイン大使館賞を受賞した。07年の同展でも賞を受けている。

 受賞作は、通常の布ではなく和紙をベースにし、一部を切り抜いて、い草と銀色ラメ入り糸とで縫い上げた。青い建物に稲妻が走っているイメージで、宇宙観を出している。94年、和歌山での世界リゾート博に出品したものだが、東日本大震災を機に高野さんが急にひらめいて、再出品した。「雷雲の黒雲を思わせる。墨流しの和紙、コイルが幾十にも巻かれたようなブルーの和紙の上で、意表をつく」と評されている。

 今年初めに開かれたスペイン・バルセロナ国際サロンでも国際金賞に輝いていることから、高野さんは「スペインとご縁があって光栄。作風に両国の共通点があるのかもしれない」と喜んでいる。

 また、今春開校した和歌山市立藤戸台小に寄贈した創作刺しゅう「躍動2」に対して、感謝の言葉や記念写真が贈られてきている。高野さんは「あの作品も、25年間保管してきて日の目を見た。長生きできたおかげ。私は刺しゅう針を手にしない日は1日もなく、今後も1針1針刺しながら元気に創作活動を続けたい」と意欲を示している。 (2011年9月15日)

※作品の写真などの紹介がないのが残念ですが、紹介文を読む限り非常に面白い作品のよう。展示情報は見つからないのですが機会があったら見てみたいものです。

【関連情報】 : 原田の森ギャラリー

東京:恵比寿「Japanesque Bistro WANOBA」

http://sankei.jp.msn.com/life/news/110915/trd11091515270013-n1.htm

≪和の空間で味わう創作料理≫

 年間7000万個を売り上げる「プレミアムロールケーキ」で知られるローソンスイーツブランド「UChi Cafe SWEETS」。その火付け役となったコンサルティング会社「EPLGA」の中島晋哉社長(43)が昨年、東京・恵比寿に和欧創作料理店「Japanesque Bistro WANOBA」をオープンさせた。

 ■こだわりの国産野菜

 「日本の伝統的な工芸品を使いながら、国産の素材でつくりあげた料理を提供する場をつくることで、訪れた人が日本のすばらしさを再確認できる場所をつくりたかった」と中島社長。店名「WANOBA」も、「和」(WA)の良さを再認識できる「場」(BA)にしたいとの思いを込めた。

 店内に一歩入れば、漆を使用した壁紙やテーブル、和紙でつくられたランプシェードなどの装飾のほか、茶室風の部屋まで設けられている。

 料理が盛られる器も石川の山中漆器、滋賀の信楽焼、京都の清水焼、東京の江戸切子など現代人があまり触れることのない、ぜいたくな逸品がそろっている。

 その器でいただけるメニューの中で、特に人気を集めている一品が「あなたのお好みで創りあげるカスタマイズサラダ」(1200円)。使用する野菜はすべて国産。水菜と小松菜、リーフレタスとエンダイブという葉物野菜の組み合わせのうちから1組、トマトやアボカド、アスパラガスなど計14種類の野菜から6種類を選べる。気分に合わせて毎回、違うサラダを食べられるのがうれしい。

 ■おばんざいの盛り合わせ

 関西出身の中島社長のこだわりの一品は、京都料理でおなじみの「おばんざい盛り合わせ」(600円~)。すりつぶした枝豆が上にのったトウガンのおひたし、こんにゃくやレンコンなどの煮物が並ぶ。「和と洋の融合を目指したい」との思いから、おばんざいの皿には洋風卵料理のキッシュと、島根県産イワシとトマトを使ったマリネも一緒に提供される。

 中島社長が太鼓判を押す自信作のキッシュは、一口食べるとフワフワとした食感となめらかな舌触りに驚かされる。その後に、濃厚な卵と新鮮な野菜の味が醸し出す風味が口中に広がる。

 また、「兵庫県半もち豚の炭火焼き」(2600円)もおすすめだ。豚肉の赤身、脂身の多い部分が半分ずつ合わさった半もち豚は、「牛肉みたいに柔らかいのに、油がしつこくない」と好評だという。

 絶品料理に合わせて飲むお酒も豊富。メニューにある日本酒5種類、焼酎8種類、ワイン20種類(白、赤各10種類)は、中島社長自らが試飲して厳選したものばかりだという。

 “和”の空間で、気軽においしい料理を食べたい時には、ぜひ訪れたい店だ。 (2011.9.15 15:24)

※参勤のひとつの方向性なのでしょうが、「和」と「洋」の融合。個人的にはもうミスマッチ的なものの融合といった段階、声高に「和」を言う段階は過ぎているような気も。

【関連情報】 : WANOBA

愛媛:雑誌「25ans10月号」に紹介されています

http://ameblo.jp/requ-wazm/entry-11016753204.html

元サッカー選手の中田英寿さんによる、日本の伝統工芸を見直すプロジェクト
「REVLUE NIPPON」に私も和紙制作者として参加させて頂きます。

(略)

今回で2回目の開催になるこちらのプロジェクト、今年のテーマは「和紙」。

(略)

第2弾告知は、現在発売中の25ans〈ヴァンサンカン〉10月号に
掲載されており、私も紹介して頂いています♪♪ (2011-09-13 14:07:56)

※様々な形で日本の伝統工芸の掘り起しが進んでますが、こういったプロジェクトは嬉しいもの。詳細について本を購入してみてはいかがでしょうか。

【関連情報】 : REVALUE NIPPON 第1弾レポート

識 -Shiki- あたらしい和紙の仕切り [ りくう - Wasm]
http://www.youtube.com/watch?v=v1QIWNY5QN4

東京:宍倉佐敏氏講演会「文字を記し、古くから伝わる和紙」

http://www.tokushu-papertrade.jp/digimon/mon-blog/2011/09/post-145.html

紙の繊維分析研究者、宍倉佐敏氏(宍倉ペーパーラボ)が先ごろ出版した『必携古典籍・古文書料紙事典』(下記)の刊行記念講演会です。参加費無料、事前申し込み制で先着80名です。

百万塔陀羅尼や古版本蒐集などを題材にお話しするそうです。

日時: 2011年10月15日(土)15:00~17:00(14:30開場)
会場: 東京堂書店神田神保町店6階 東京都神田神保町1-17

(略) (2011年9月14日)

特種紙商事株式会社さんのブログから。和紙の研究をしている宍倉佐敏様の講演となると非常に充実した講演が期待できます。お時間のある方は是非お出かけください。

【関連情報】 : 宍倉ペーパー・ラボ

東京:「紙わざ大賞入賞作品展」開催。銀座十字屋ホールにて開催

http://www.tokushu-papertrade.jp/digimon/mon-blog/2011/09/3-1.html

「紙わざ大賞入賞作品展」が銀座十字屋ホール(デパート銀座松屋の向かい)9階で始まりました。会期は、本日(9/15)から3日間です。

審査員は日比野克彦氏(アーティスト)と福田美蘭氏(画家)で、今回の大賞は「黙する言語<時の形象>」(井上隆夫氏)、準大賞は「メモリーバッグ」(得能慎司氏)です。

(略) (2011年9月15日 16:59)

※こちらも特種紙商事株式会社さんのブログから。和紙に限った展示ではありませんが「こういった視点があったのか!」と新鮮な驚きを感じさせてくれる「紙わざ」だけに見ていて楽しいものがそろっているのでしょうね。

【関連情報】 : 『紙わざ大賞 第21回入賞作品展』【十字屋ホール】